未経験からトラック運転手になる完全ガイド|必要な免許・費用・入社後の流れ

運送会社 経営者/ドライバー20名を雇用
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※免許制度・費用は変更される場合があります。詳細は教習所や各都道府県の公安委員会でご確認ください。

地方でトラック運送会社を経営しています。ドライバーを20名ほど雇っています。

「トラック運転手になりたいけど、何から始めればいいのか分からない」

面接でも、よくそう言われます。実際、免許の種類も複雑ですし、ネットの情報も古いものが混ざっていて分かりにくいです。

この記事では、採用する側の立場から、未経験の方が知っておくべきことを順番にまとめます。

結論:まずは「今の免許で何が運転できるか」を確認する

最初にやるべきは、教習所に行くことではありません。自分の運転免許証を見ることです。

実は、普通免許で運転できるトラックの大きさは、免許を取った時期によって違います。ここを知らずに「自分には大型が必要だ」と思い込んでいる方が、とても多いです。

免許を取った時期で変わります

特に、年齢が上の方ほど有利です。2007年より前に免許を取っていれば、それだけで4トントラック(一般に「4t」と呼ばれるクラス)が運転できることが多く、追加の免許なしで働けます。

免許証の「種類」の欄を見て、分からなければ面接で聞いてください。私たちは毎日見ているので、すぐ判断できます。

トラックの免許は4種類あります

準中型免許

「まずは小さいトラックから」という方に向いています。

中型免許

地場配送で一番よく使う車格です。求人も多いです。

大型免許

給料は上がりますが、いきなり大型に乗る必要はありません(後述します)。

牽引(けん引)免許

2022年から、若い方の条件が緩くなりました

  • 「受験資格特例教習」という制度ができました(2022年5月施行)
  • これを受けると、19歳以上・運転経歴1年以上で中型・大型が取得できます
  • 若くして大型に乗りたい方は、教習所で相談してみてください

【重要】免許は「自腹で取らなくていい」場合があります

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。

多くの方が「免許を取ってから応募しよう」と考えます。でも、順番が逆でも大丈夫なことがあります。

免許取得支援制度とは

運送会社の中には、入社後に会社が免許費用を負担してくれるところがあります。私たちの業界では珍しくありません。

なぜかというと、会社としても人手が足りないからです。30万円払ってでも、長く働いてくれる人に来てほしい。それが本音です。

ただし、条件があります(正直に)

「縛られるのが嫌」と感じるかもしれません。でも、30万円を自分で払うか、働きながら取らせてもらうか——これは大きな違いです。

面接で必ず聞いてください

ここをきちんと説明してくれる会社は、信頼できます。

未経験の入社後の流れ(うちの場合)

「入ったらすぐ一人で走らされるのでは」と不安な方が多いので、実際の流れを書きます。

1. 座学・書類(数日)

交通ルール、点呼のやり方、日報の書き方、安全教育など。運送業は法律で決められた教育があるので、ここは必ずやります。

2. 同乗研修(数週間〜数ヶ月)

先輩の助手席に乗って、ルートや荷主先の作法を覚えます。ここが一番大事な期間です。荷物の積み方、待機場所、挨拶の仕方まで、現場でしか学べません。

3. 一人で乗る(近距離から)

いきなり難しいルートには行きません。近場・簡単な荷物から始めて、徐々に広げます。

この期間の長さは会社によって全然違います。「明日から一人で行って」という会社もあります。そういう会社は、正直やめておいた方がいいです。

面接で聞くこと

「同乗研修はどれくらいの期間ありますか?」

最初はどの車格から始めるべきか

「大型の方が給料がいい」——これは事実です。でも私は、未経験の方にいきなり大型は勧めません。

理由は3つあります。

おすすめは、まず2トン〜4トンの地場配送から。毎日家に帰れて、車も扱いやすい。ここで「自分に運送業が合っているか」を確かめてから、ステップアップするのが安全です。

急がなくても、この業界は逃げません。人手不足はしばらく続きます。

未経験でも採用される人の特徴

採用する側から見て、免許や経験より大事なのはここです。

詳しくはドライバー面接で落ちる人の特徴6つにまとめています。

収入の目安(正直な話)

求人票の「月給35万円〜」を鵜呑みにしないでください。多くは歩合と残業込みの最大値です。

未経験スタートの場合、最初は求人票の下限に近い金額から始まることが多いです。経験を積み、車格を上げ、長距離に乗るようになると上がっていきます。

大事なのは基本給がいくらか。ここを面接で必ず確認してください。詳しくはブラック運送会社の見分け方7つで解説しています。

未経験可の求人を探すには

ここが実は一番のハードルです。

一般の求人サイトだと、運送業の情報が浅く、「未経験可」「研修あり」「免許取得支援あり」といった条件で絞り込みにくいことが多いです。

「未経験OK・免許取得支援あり」の求人を探す

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まとめ:未経験でも、思っているより壁は低いです

やることの順番

  • まず自分の免許証を見る(取得時期で運転できる車が違う)
  • 免許が足りなくても、いきなり教習所に行かない
  • 「免許取得支援あり」の求人をまず探す
  • 面接で「支援制度・同乗研修・基本給」を確認
  • 最初は2t〜4tの地場配送から

運送業は、人手が足りていません。だからこそ、未経験でも受け入れる体制がある会社が確実に存在します。

大事なのは、その体制がある会社を選ぶこと。焦らず、比べて決めてください。

同じ業界の人間として、応援しています。

※本記事は筆者の経営者としての経験に基づく個人的見解です。免許制度・取得条件・費用は改正や地域により異なる場合があります。最新の情報は教習所・各都道府県の公安委員会等で必ずご確認ください。労働条件は各企業により異なります。