トラック運転手を辞めたい人へ|社長が見てきた「辞める理由」と出戻りの現実

運送会社 経営者/ドライバー20名を雇用
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※記載内容は筆者個人の経験に基づく見解です。

地方でトラック運送会社を経営しています。ドライバーを20名ほど雇っています。

今日は、あまり書かれていない話をします。辞めていく人を、送り出す側から見てきた話です。

先に、正直なことを書いておきます。

はじめに

このサイトは、転職サービスを紹介して収入を得ています

つまり「辞めて転職しましょう」と言った方が、私にとっては得です。

それでも、この記事では正直に書きます。辞めない方がいいケースも、はっきり書きます。

その方が、結局あなたのためになると思うからです。

辞める理由で、圧倒的に多いのは2つ

うちで辞めていった方の理由は、突き詰めるとほとんどこの2つです。

「体力的にきつい」「拘束時間が長い」——そういう理由も、もちろんゼロではありません。でも一番多いのは、この2つです。

そしてこれは、運送業に限った話ではないと思います。どの業界でも同じでしょう。

つまり——「運送業だから辞めた」わけではないケースが、実はかなり多いということです。ここは、後で大事になります。

【重要】3ヶ月の壁があります

これは経験上、はっきり言えることです。

現場から

3ヶ月続いた人は、その後も続きます

うちで見ていると、入社して3ヶ月を越えられた方は、そのまま長く続いてくれることがほとんどです。

逆に言えば、辞める方は最初の数ヶ月で辞めていきます。

なぜ3ヶ月かというと、だいたいこのあたりで——

  • ルートと荷主先を覚え終わる
  • 体が仕事のリズムに慣れる
  • 職場の人間関係が落ち着く

この3つが揃うからだと思います。

だから今、入社して1〜2ヶ月で「もう無理かも」と思っている方がいたら、これだけは伝えたいです。

あと少しで、景色が変わるかもしれません。

【正直な話】うちにも、辞められる理由があります

会社側の反省も書きます。

現場から

小さい会社は「出世」が難しい

うちは20人ほどの会社です。そして、ほとんどがドライバーです。

つまり——役職というものが、ほとんどありません。

頑張ってくれている方に、ポストを用意してあげられない。「主任」「係長」といった階段を作ってあげられない。これは小さい会社の弱点です。

辞めていった方の中には、「この先、上がっていくイメージが持てなかった」という気持ちがあった方もいたと思います。もったいなかったと、今でも思います。

だからこれから会社を選ぶ方には、こう伝えたいです。

「この会社で5年後、自分はどうなっているか」を、面接で聞いてください。

大きい会社なら、役職や配置転換の道があります。小さい会社なら、それはない代わりに、社長との距離が近く融通が利きます。どちらが良い悪いではなく、自分がどちらを求めるかです。

そして——出戻ってくる人が、実はかなりいます

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。

現場から

今いる20人のうち、3〜4人は「出戻り」です

うちを辞めていった方の多くは、他の運送会社に移りました。

でも——戻ってくる方が、けっこういるんです。

今いるドライバー20人のうち、3〜4人は一度辞めて、また戻ってきた方です。割合にすると、2割近くになります。

戻ってきた理由は人それぞれですが、共通しているのは「他所に行ってみて、初めて分かった」ということです。

拘束時間、人間関係、荷主の質、仕事のやりやすさ——外から見た条件だけでは分からないことが、運送業にはたくさんあります。

これは自慢ではありません。「隣の芝は青く見える」は、本当にあるということです。

だから、辞める前にこれだけ確認してください

ここまで読んで、私が言いたいことをまとめます。

辞める前に、自分に聞いてほしいこと

  • 入社してまだ3ヶ月以内ではないか(あと少しで慣れるかもしれない)
  • 不満は「運送業だから」なのか、「この会社だから」なのか
  • 人間関係の問題なら、部署や班を変えてもらえないか相談したか
  • 給料の問題なら、上がる条件を会社に確認したか
  • 今より良い条件の会社が、本当に存在するか調べたか

特に最後の1つが大事です。

「今がつらい」と「他がもっと良い」は、まったく別の話です。

調べもせずに辞めて、もっと条件の悪い会社に行ってしまう——出戻ってくる方を見ていると、このパターンが本当に多いんです。

それでも辞めるなら、この順番で

もちろん、辞めた方がいい場合もあります。

こういう場合は、迷わず動いてください。会社は変えられますが、体は替えが利きません。

ただ、順番だけは間違えないでください。

現場から

私が気持ちよく送り出した人の共通点

辞める相談を受けたとき、「次の転職先はもう決まっています」と言われたら、私は応援するようにしています。

止めても仕方がありませんし、ちゃんと準備をしてから来ている人は、そこで揉めても意味がないからです。

逆に、「とりあえず辞めます」という方には、正直心配になります。無職期間ができると、条件を選ぶ余裕がなくなるからです。焦って決めた転職先で、また同じことになりかねません。

だから順番はこれです。

①在職中に探す → ②次を決める → ③それから辞める

これができる人は、だいたい次でもうまくいっています。

在職中に、こっそり探しておく

「働きながら探すなんて時間がない」と思うかもしれません。

でも今は、スマホで求人を眺めておくだけでも十分です。応募しなくても、登録だけしておけば、相場が見えてきます。

それだけで、こういうことが分かります。

調べた結果「今の会社の方がマシだ」と分かるなら、それも大きな収穫です。納得して働けるようになります。

まずは相場を知るところから

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まとめ

この記事で伝えたかったこと

  • 辞める理由の多くは「人間関係」と「給料」。業界の問題とは限らない
  • 3ヶ月の壁がある。越えられそうなら、もう少しだけ様子を見る
  • 小さい会社は出世が難しい。会社選びで「5年後」を聞く
  • 出戻る人は本当にいる(うちは20人中3〜4人)
  • 辞めるなら「次を決めてから」。無職期間は選択肢を狭める
  • まず相場を調べる。「今の方がマシ」と分かるのも収穫

辞めたいと思うのは、悪いことではありません。でも、勢いで決めると後悔します。

送り出す側も、戻ってくる方を見てきた側も、同じ人間です。だから正直に書きました。

あなたの選択が、良いものになることを願っています。

※本記事は筆者の経営者としての経験に基づく個人的見解です。退職・労働条件に関する法的なトラブルについては、労働基準監督署や社会保険労務士・弁護士等の専門機関にご相談ください。心身の不調を感じている場合は、無理をせず医療機関にご相談ください。