トラック運転手は何歳まで働けるのか|定年65歳・現役最高齢75歳、社長が実際を公開します

運送会社 経営者/ドライバー20名を雇用 運営者について
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※記載内容は筆者個人の経験に基づく見解です。定年・再雇用の制度は企業により異なります。

地方でトラック運送会社を経営しています。ドライバーを20名ほど雇っています。

40代、50代でこの仕事を考えている方から、こう聞かれることがあります。

「今から始めて、あと何年働けますか?」

とても大事な質問だと思います。だから、うちの実際の数字を全部書きます。

まず、結論から書きます

現場から

定年は65歳。今の最高齢は、75歳です

うちの実際は、こうなっています。

  • 定年:65歳
  • 定年後も、働いていただけます
  • 今の最高齢:75歳(現役です)

75歳の方が、今も毎日トラックに乗っています。

つまり——50歳から始めても、25年働ける可能性があるということです。

これは、他の業種ではなかなかない話だと思います。

60代の新規採用も、普通にしています

「定年まで働ける」のと「60代から入れる」のは、別の話です。ここも正直に書きます。

現場から

今月も、60代の方が入社されました

60代でも、全然採用します。

実際、今月も60代の方が入社されたところです。

「もう歳だから、雇ってもらえないだろう」——そんなことはありません。少なくとも、うちはそうです。

この業界は人手が足りていません。元気で働ける方なら、年齢で門前払いすることはありません。

40代・50代の採用については40代・50代未経験でもトラック運転手になれるのかに詳しく書きました。

ただし、条件があります

いいことばかり書いても意味がないので、はっきり書きます。

現場から

「体が健康で、元気であれば」が前提です

年齢を重ねてからも働いていただく条件は、シンプルです。

体が健康で、元気であること。

それだけです。年齢そのものは問いません。

ただし——適性検査などは、きちんと受けていただきます。

これは会社の都合ではありません。本人と、周りの安全のためです。

トラックは、人の命に関わる乗り物です。「まだ大丈夫だろう」という感覚だけで乗り続けるわけにはいきません。

65歳以上には、決まった検査があります

ここは制度の話です。知っておいて損はありません。

適齢診断(てきれいしんだん)

  • 事業用トラックの運転者は、65歳になった後、決められた頻度で診断を受けることになっています
  • 国土交通省の認定を受けた機関で行います
  • 視覚・判断・運転操作などの特性を見て、安全に運転を続けるための助言をもらうものです

※受診の間隔など詳細は法令で定められています。具体的な運用は会社によって異なるため、詳しくは各企業や国土交通省の案内でご確認ください。

これは「落とすための試験」ではありません。安全に長く乗り続けるための健康診断のようなものだと考えてください。

年齢が上がったら、仕事内容を変えます

ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

現場から

同じ仕事を、ずっと続けさせるわけではありません

年齢に応じて、仕事内容を変えることはあります。

60代、70代の方に、20代と同じ量の積み降ろしをしてもらうのは無理があります。当たり前のことです。

だから、体の負担が少ないコースに替える。件数を調整する。そういう対応をします。

これができるかどうかが、「長く働ける会社」と「働けなくなる会社」の分かれ目だと思っています。

だから、面接ではここを聞いてください

長く働けるかを測る質問

  • 定年は何歳ですか? その後も働けますか?」
  • 「今、一番ご年配の方は何歳ですか?」
  • 体力に合わせてコースを調整していただくことは、ありますか?」
  • 60代の方の採用実績はありますか?」

特に「今の最高齢は何歳ですか」——これが一番正直な答えを引き出せる質問です。

制度として「定年後も働けます」と書いてあっても、実際に70代が働いていない会社なら、それは制度が使われていないということです。

なぜ、この仕事は長く続けられるのか

理由は、いくつかあると思っています。

年齢を重ねても続けやすい理由

  • 人手が足りていない(辞めてほしくないのが会社の本音です)
  • 経験が武器になる(道、荷主先のクセ、段取り。若い人には真似できません)
  • 一人で完結する仕事(人間関係で消耗しない)
  • コースの調整で、負担を減らせる

特に経験は大きいです。同じコースを10年回っている方は、荷主先の担当者にも顔を覚えられていて、話が早い。これは会社にとって本当にありがたいことです。

うちのドライバーの平均勤続年数は10〜15年ほどですが、それはこういう理由もあると思っています。

正直に、注意点も書きます

いい面だけでは公平ではないので、こちらも書きます。

知っておいてほしいこと

  • 定年後は、給料や条件が変わることがあります(多くの会社で見直しがあります)
  • 健康を崩せば、そこで終わります。年齢そのものより、体調が全てです
  • 体力の落ち方には個人差があります。60代で厳しくなる方も、75歳で元気な方もいます

だからこそ、健康管理がそのまま「働ける年数」になります。

持病がある方、健康診断で引っかかった方がどうなるかは、持病があってもトラック運転手になれるかに正直に書きました。こちらも読んでみてください。

まとめ

この記事の要点

  • うちの定年は65歳。その後も働ける
  • 今の最高齢は75歳。現役でトラックに乗っています
  • 60代の新規採用も普通にしている(今月も入社されました)
  • 条件は「体が健康で元気であること」。年齢そのものは問わない
  • ただし適性検査(適齢診断)はきちんと受けてもらう
  • 年齢に応じて仕事内容を変える。これができる会社を選ぶこと
  • 面接では「今の最高齢は何歳ですか」と聞くのが一番正確

「もう歳だから」と諦める必要はありません。

50歳から始めても、75歳まで乗っている方が実際にいます。25年です。他の仕事に転職して、そこから25年働ける業種が、どれだけあるでしょうか。

年齢を理由に選択肢を狭めているのは、もしかすると自分自身かもしれません。

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※本記事は筆者の経営者としての経験に基づく個人的見解です。定年・再雇用の制度、給与条件は企業により大きく異なります。適齢診断など法令上の取り扱いについては、国土交通省の案内や各企業にご確認ください。