女性のトラック運転手は、うちに一人もいません|応募もゼロ。その理由と、探すべき会社の条件

業界20年/運行管理者/運送会社 経営者(ドライバー20名を雇用) 運営者について
女性ドライバーは一人もいません 応募もゼロ。理由は手積みです。人物・場所・車両はイメージです。
※画像はAI生成イメージです。
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※記載内容は筆者個人の経験に基づく見解です。会社により事情は大きく異なります。

地方でトラック運送会社を経営しています。ドライバーを20名ほど雇っています。

2026年9月にこの記事を書くまで、このサイトで26本書いてきて、一度も触れていない話がありました。

女性のトラック運転手です。

気持ちのいい話にはなりません。でも、都合の悪いことを書かないなら、このサイトの意味がありません。

まず、事実から

うちの実際

女性ドライバーは、一人もいません

うちに女性のドライバーは一人もいません。

そして、過去にいたこともありません。

さらに言うと、女性から応募が来たこともありません。一度もです。

採用を断った結果ではなく、応募そのものが来ていません。

これが、地方の一般貨物・20名規模の運送会社の実際です。

なぜ、応募すら来ないのか

私が理由として考えているのは、手積みの多い仕事内容です。

ここまで読んで、「実際の求人はどうなっているんだろう」と思われたら——
先に求人を1つ2つ見ておくと、この続きが具体的に読めます。

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うちの仕事は、手積みだからです

正直な答え

正直なところ、厳しいと思います

うちの積み降ろしは、基本的に手作業です(この仕事はきついのか)。

食品の冷蔵商品やお酒を、手で積んで、手で降ろす。1日に2件から20件回ります。

これを女性がやれるか——正直なところ、厳しいと思います。

差別のつもりで言っているのではありません。うちの現場が、そういう現場だということです。

そして、これは気持ちの問題だけではありません

調べてみて、私自身も改めて確認したことがあります。

法律で、女性が扱える重量に上限があります。

女性が取り扱える重量の上限(女性労働基準規則)
年齢断続作業継続作業
満18歳以上30kg以上は禁止20kg以上は禁止
満16〜18歳未満25kg以上は禁止15kg以上は禁止

※労働基準法第64条の3、女性労働基準規則第2条。妊産婦だけでなく、すべての女性に適用されます。出典:厚生労働省・都道府県労働局の資料より。詳細は所轄の労働基準監督署にご確認ください。

これが意味すること

  • これは「女性には無理」という話ではありません
  • 働く人を守るための決まりです
  • そして会社が守らなければいけない義務です
  • 規定の重量以上の荷物を扱わせることはできません

ここが大事なところです。

「女性はきついから無理」ではなく、「会社の側が、規定の重量以上の荷物を扱わせてはいけない」のです。

だから、手積み中心のうちのような会社には、女性の求人がそもそも出しにくい。応募が来ないのも、当然かもしれません。

だから、探すべき会社の条件が決まります

積み降ろしの負担を抑えたいなら、機械や台車を使う仕事を探してください。

結論

「積み降ろしが機械」の会社を探してください

問題は運転ではありません。積み降ろしです。

だとすれば——積み降ろしが手作業でない会社を選べばいいということになります。

そういう会社は、実際にあります

私は求人票を41件調べた記事で、積み降ろしの書き方を分類しました。

積み降ろしを書いていた18件の内訳(Aサイト26件から)
どう書いてあったか件数
機械・リフト・台車・パレット中心9件
手積み・手作業と明記9件

半分は、機械・台車・パレット中心でした。

実際にあった書き方を並べます。

こういう求人票を探してください

  • 「手積み手卸しナシ」
  • 「積み下ろしは基本フォークリフトを利用」
  • 「重量物の積み下ろしは機械を使用する」
  • 「台車を用いた運搬を行います」
  • 「パレット輸送」「カゴ車」

逆に、この書き方は覚悟が要ります

  • 「手積み」
  • 「手積み・手降ろし」
  • 「原則手で積み下ろし作業」

調べた求人票では、Aサイト26件中18件(69%)に積み降ろしの記載がありました。荷物の扱い方を確認する手がかりになります。

求人を見るときは、荷物の重さや荷役の方法も確認してください。
給与だけでは、体への負担までは分かりません。

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面接で、必ず聞いてください

求人票に書いていないこともあります。だから聞いてください。

女性が聞くべきこと

  • 「一番重い荷物は何キロですか?」
  • 「積み降ろしは、機械ですか、手作業ですか?」
  • 「女性のドライバーはいますか?」
  • 「(いない場合)受け入れる準備はありますか?」
  • 「トイレや着替えは、どうなっていますか?」

1つ目が一番大事です。満18歳以上の女性に、20kg以上の重量物を継続的に扱わせることは禁止されています(茨城労働局の説明)。

そして3つ目と4つ目。うちのように「いない」会社は多いはずです。「いない」ことより「どう答えるか」を見てください。

もし応募が来たら、どう思うか

最後に、正直なところを書きます。

ここまで「厳しい」と書いてきました。では、実際に女性から応募が来たらどう思うか。

率直な本音

検討はすると思います

断るとは思いません。検討はすると思います。

理由は2つあります。

  • 運転が丁寧な方が多い——これは実感として、そう思っています
  • 貴重な人材だと思う——応募が来ること自体が、めったにないので

そのうえで、どのコースなら任せられるかを考えると思います。

担当できるコースがあるかを考えます

うちにはいろいろなコースがあります。手積みが多いコースもあれば、そうでないコースもあります。

実際、別の記事に書いた「自動車工場から来た方」も、その人に合うコースだったから続いています。

だから、こう伝えたいです

  • 「女性は無理」と言っている会社ばかりではありません
  • ただ受け入れた経験がないだけの会社が多いです
  • だから聞いてみる価値はあります
  • 会社側もコースによっては考えます

応募がゼロだから、会社は考える機会もない。これが正直なところです。

荷物の重さと、積み降ろしの方法を確認する

20名を雇う会社の、正直な話

  • うちに女性ドライバーはゼロ。過去にもいません
  • 女性からの応募も、一度も来たことがありません
  • 手積み中心の仕事内容が、応募しにくい理由の一つではないかと考えています
  • そして法律で重量の上限があります(継続20kg・断続30kg以上は禁止)
  • 規定の重量以上の荷物を扱わせてはいけない、という決まりです
  • だから探すべきは「積み降ろしが機械・台車・パレット」の会社
  • Aサイトで積み降ろしの記載があった18件のうち、9件は機械・台車・パレット中心でした
  • 面接では「一番重い荷物は何キロですか」を必ず聞く
  • もし応募が来たら、検討はします。運転が丁寧な方が多いと思っているので

この記事は、書いていて気持ちのいい内容ではありませんでした。

「うちには女性がいません」と書くのは、正直きまりが悪いです。

でも、いない理由がはっきりしているなら、それを書いたほうが役に立つと思いました。

理由が「手積みだから」なら、手積みでない会社を探せばいい。それだけの話です。

運転そのものに、性別は関係ありません。問題はいつも、荷物の方です。

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※本記事は筆者個人の経験と見解に基づく記録であり、女性の就業可能性を否定するものではありません。積み降ろしの方法・荷物の重量・受け入れ体制は運送会社により大きく異なります。女性労働基準規則および労働基準法に関する記載は、厚生労働省・都道府県労働局が公表している資料に基づきますが、個別の業務が就業制限に該当するかどうかの判断は、所轄の労働基準監督署または社会保険労務士等の専門家にご確認ください。設備(更衣室・休憩室・便所等)に関する要件は、労働安全衛生規則等により事業場の規模等に応じて定められています。