運送会社の面接は10分で終わります|服装・持ち物・当日の流れを社長が公開
※記載内容は筆者個人の経験に基づく見解です。面接の進め方は企業により異なります。
地方でトラック運送会社を経営しています。ドライバーを20名ほど雇っています。
面接の前日は、いろいろ気になると思います。
スーツで行くべきか。何を持っていけばいいのか。どれくらい時間がかかるのか。
ネットで調べても「清潔感が大事です」といった当たり障りのないことしか出てきません。
だから、面接をしている側が、実際のところを全部書きます。
結論から。3つだけ先に答えます
うちの面接は、こうです
- 服装:スーツの方は、ほとんどいません
- 持ち物:履歴書だけです
- 時間:だいたい10分です
拍子抜けされたかもしれません。でも、これが実際です。
ひとつずつ、詳しく書きます。
服装:スーツは、ほとんどいません
私服か作業着の方が多いです
面接に来られる方の服装は、私服または作業着がほとんどです。
スーツの方は、ほとんどいません。
仕事の合間や、前職の帰りに寄られる方も多いので、自然とそうなります。
そして——それでマイナスになることはありません。
ただし、これだけは押さえてください
「何でもいい」という話ではありません。見ているのは、服の種類ではなく清潔感です。
| 問題なし | 気になる | |
|---|---|---|
| 服の種類 | 私服・作業着・スーツ、どれでも | — |
| 清潔さ | 洗ってある、シワが目立たない | 汚れている、においがある |
| 髪・ひげ | 整えてある | 手入れされていない |
| 靴 | 普通の靴・作業靴 | — |
なぜ清潔感なのか。それは荷主先に出る仕事だからです。荷主さんの会社に、うちの看板を背負って入っていくことになります。
逆に言えば——洗った服を着て、髪を整えて行けば、それで十分です。スーツを買う必要はありません。
持ち物:履歴書だけです
うちは、履歴書のみです
持ってきていただくのは、履歴書だけです。
職務経歴書も、資格の証明も、その場では求めていません。
ただし——会社によっては違います。だから、こうしてください。
念のため、持っていくと安心なもの
- 履歴書(これは必須)
- 運転免許証(コピーを求められることがあります)
- 筆記用具
- ※職務経歴書は、指定がなければ不要なことが多いです
応募の電話をしたときに「当日、何を持っていけばよいですか」と聞くのが一番確実です。その一言で、丁寧な人だという印象にもなります。
時間:10分くらいです
だいたい10分で終わります
うちの面接は、だいたい10分です。
1時間かけて根掘り葉掘り聞く、ということはありません。
「10分で何が分かるのか」と思われるかもしれません
もっともな疑問です。だから正直に答えます。
10分で見ているのは、この4つだけです。
10分で見ていること
- 時間を守れるか(そもそも来た時間で分かります)
- 受け答えができるか(上手でなくていい。聞かれたことに答えられるか)
- 清潔感があるか
- どういう休み方をする人か
志望動機を練り上げる必要はありません。うちでは志望動機はほとんど聞きませんし、重視もしていません(志望動機の記事に詳しく書きました)。
落ちる理由も、実はシンプルです。ドライバー面接で落ちる人の特徴6つにまとめています。
誰が面接するのか
社長か、部長(勤続40年以上)です
うちの面接をするのは、私(社長)か、部長です。
部長は、この会社に40年以上いる人間です。
人事部があって、若い担当者が対応する——という会社ではありません。いきなり決定権のある人間が出てきます。
これは、応募する側にとって good news です
中小の運送会社の面接は、その場にいる人が決めることがほとんどです。
だから、こういうことができます
- 条件について、その場で確認できる(担当者が持ち帰らない)
- 「休みは取れますか」「固定残業代は何時間分ですか」も直接答えが返ってくる
- 逆に、答えを濁されたら、それが会社の答えだということ
遠慮せずに聞いてください。決められる人が目の前にいるのですから、これほど確実な機会はありません。
ここまで読んで、「実際の求人はどうなっているんだろう」と思われたら——
先に求人を1つ2つ見ておくと、この続きが具体的に読めます。
【最重要】その場で「横乗り」を提案されたら
ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。
おそらく、他ではまず読めない話です。
良さそうな方には、その場でこう提案します
面接で「この方は良さそうだな」と思ったとき、私はその場でこう言います。
「これから、コースを横乗りして実際に見てみませんか」
その場で、実際の配送に同乗していただくということです。
その方が「見てみたい」と言われれば、他の予定を待ってもらってでも、そちらを優先します。
つまり、こういうことです
「横乗りしませんか」と言われたら
- それは「この人と働きたい」と思われているということ
- わざわざ現場を止めてまで提案しているのだから、手応えは十分
- 断る理由がなければ、ぜひ乗ってください
そして、これは応募する側にとっても最大のチャンスです。
このサイトでは繰り返し「入る前に現場を見てください」と書いてきました。横乗りは、まさにそれができる機会です。
横乗り中に、必ず見てほしいこと
- 荷物の重さ・積み降ろしのやり方(手作業か、フォークか)
- 1件あたりにかかる時間
- 荷主先での待ち時間
- ドライバーさんの表情・話しぶり(一番正直な情報です)
横乗り中に、そのドライバーさんに直接聞いてみてください。「この会社、どうですか?」——社長のいないところで返ってくる答えが、一番本当です。
運転の実技はあるのか
あります
実際に運転していただくことは、あります。
これは、腕前を試して落とすためではありません。
大きい車に慣れているか、無理な運転をしないか——安全に関わるところを確認するためです。
未経験の方は、ここで身構える必要はありません。うまく運転できることより、丁寧に運転することの方が大事です。
うちのドライバーの約7割は未経験から入っています(未経験からの完全ガイド)。最初からうまい人など、いません。
合否は、いつ分かるのか
その場で「採用」と言うことは、ありません
面接のその場で「採用です」と伝えることは、うちではありません。
ただし、先ほど書いたとおり——「横乗りしてみませんか」と言われたら、それが実質的なサインです。
ですから、こう理解してください。
| 面接の終わり方 | 意味 |
|---|---|
| 「横乗りしてみませんか」 | かなり良い手応え。ぜひ乗ってください |
| 「実際に運転してみますか」 | 前向きに見られています |
| 「後日ご連絡します」だけ | 普通。結果を待ちましょう |
※あくまでうちの場合です。会社によって進め方は異なります。
まとめ
面接当日、これだけ押さえれば大丈夫
- 服装:私服・作業着でOK。スーツはほとんどいません。清潔であることだけ
- 持ち物:うちは履歴書のみ。免許証も念のため持参を
- 時間:10分ほど。志望動機を練り込む必要はありません
- 面接官:社長か部長。決められる人が出てくるので、遠慮せず質問を
- ★「横乗りしませんか」は、実質的な合格サイン
- 横乗り中はドライバーさんに直接「この会社どうですか」と聞く
- 運転の実技はあります。うまさより丁寧さ
身構えなくて大丈夫です。10分の面接で、人生が決まるわけではありません。
それより——その10分で、あなたの方が会社を見てください。決められる人が目の前に座っている、貴重な10分です。
まず、受ける会社を選ぶところから
面接の準備より先に、どこを受けるかの方がずっと大事です。
- ドライバー専門の求人サイトを使う(条件が細かく書かれています)
- 複数のサイトに登録しておく(掲載企業が違うので、比較できます)
- 最低3社は受けて、面接の空気を比べる